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長期海外旅行保険コラム

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海外旅行もカード利用付帯で半年補償されるという落とし穴

「クレジットカード 利用付帯」と検索すると「裏技」というキーワードが目立ちます。
これは一体どういうことなのでしょうか?

実は、そこに大きな落とし穴があるのです。

クレジットカードの自動付帯と利用付帯を組み合わせる、荒技

クレジットカードが補償する保険には自動付帯と、利用付帯があります。

自動付帯とは海外に行った段階で90日間補償されるものです。
それに対して利用付帯とは日本で渡航費を決済した時にだけ、海外に行ってから90日間補償されるものです。
つまり上記の2つとも、日本を発ってから90日間補償されるという意味では変わりません。

ただしごく稀に、
日本ではなく海外の公共交通機関(電車、バス、タクシー、飛行機)で決済してから90日間補償するというクレジットカードが存在します。
このタイプのクレジットカードをうまく利用することで、海外保険を6ヶ月継続させるというのが多数の記事で紹介されている「裏技」です。

つまり、日本を渡航したタイミングで発生するクレジットカードで90日間補償を受け、90日後にもう一つのカードで公共交通機関で決済することで追加の90日間の補償を受けられる。
これが裏技の正体です。
これは、別に違法でもありませんので、この方法でも問題ないといえば問題はありません。

海外の公共交通機関決済で利用付帯が発生するクレジットカードはどれ?

リクルートカード
エムアイコード(三越伊勢丹グループ)
東急カード
JCBカードR
セディナカードファースト
セディナカードクラシック
三井住友VISAクラシックカード
※クラシックAカードとは違います
など他にもありますが、ざっとこんな感じです。

クレジットカードによる180日間の付帯補償の落とし穴とは

裏技というからには、正攻法ではありません、当然リスクは伴います。
インターネット上では、「クレジットカードの付帯補償で十分、長期海外旅行保険はコスパが悪い」というような論調の記事が多いですが、抱えるリスクを知った上で判断いただきたいと思います。

クレジットカードが使えなかった時

90日後の付帯は公共交通機関でのクレジットカードの決済が絶対条件なのでクレジットカードが使えない場合は、もちろん付帯もつきません。クレジットが使えないケースを考えてみましょう。

1、磁気不良

「なんでこのタイミングに」という感じではありますが、クレジットカードのICチップ不良によってカードが使えないというケースはたまに発生します。

2、クレジットカードの盗難

これが一番多いのですが、財布を盗難されたことでクレジットカードも紛失してしまうことは珍しくありません。

3、日本での引き落としが滞ってしまった場合

もし引き落としができなかった場合カードは止められてしまうので、カード決済ができません。
出国前に事前にクレジットカードの利用状況と支払日を確認しておくとよいでしょう。

4、持っているカードが加盟店ではなかった

例えば、中国でJCBカードが使えないなど、現地で決済できない場合利用付帯もつけられません。

5、カードの規約が変わる

カードの規約はかなり頻繁に変わります。
過去にも、滞在期間中に利用付帯から自動付帯に規約が変わり、90日後にカードを利用して利用付帯しようとしても、補償がつかなくなってしまい、補償してもらえなかったというケースもあります。
また90日の自動付帯が60日に変更されるという事例もありました。
滞在期間中だと規約の変更にはまず気づけませんので注意が必要です。

クレジットカードの付帯補償では補償しきれないケースも

携行品の盗難や賠償であれば、数十万円に収まるケースが多くクレジットカードの付帯補償でもカバーできることがほとんどですが
治療費となると話が変わってきます。
大抵が100万円、高くても300万円なのでもし高額の治療費がかかってしまった場合、補償額を超えてしまい自己負担となってしまいます。

クレジットカードの付帯補償では補償されない場合も

クレジットカードでは、治療補償や、携行品盗難、賠償などの補償が付いてないものもあります。
またキャッシュレス対応をしていないため、治療費を一時建て替えないといけない場合もあります。
その場合は、多額の現金を現地のお金で用意する必要があります。
90日以内の自動付帯でもこのケースは十分あり得るので、事前にクレジットカードの補償は注意深く確認する必要があります。

リスクを冒してまで、クレジットカード付帯の保険を使いますか?

海外旅行保険となるとコストもかさむため、なんとかクレジットカードの付帯保険で済ませたいという気持ちもわかります。
ただ、上記でご説明したようにリスクを抱えたまま滞在するのは不安が付きまといます。

保険は何もなかったら、ただのコストですが
何かあった時、多額の損害を追わないために守るものが保険です。

国内にいるご家族の安心のためにも、
長期海外旅行保険に入ることをお勧めします。

長期海外旅行保険は
1、怪我による後遺症
2、治療
3、賠償
4、携行品の盗難・破損
5、航空機の遅延の宿泊・飲食代
6、航空機預け入れ中の手荷物遅延・紛失(6時間以上)
をしっかりと補償します。

また上記の一部のみを補償するプランもございます。
何れにせよ長期海外旅行保険は書面での申し込みが必要です。

一度ご連絡ください、長期海外旅行保険について
ご説明させて頂きます。